2013年3月4日月曜日

フィギュアスケート10点満点の滑り

なんだか2月は異常なほどに仕事が忙しく… なかなかブログを更新することができなかった。
そんな中も、色々心に残ったイベントごとを、忘れる前に記しておこうと思う。

まずは…

四大陸フィギュアスケート選手権大会 (2月8日~11日 @大阪市中央体育館)を観に行った話。正確には、私が観に行ったのは、9日と10日。9日は女子シングルショートと男子シングルフリー、そして10日がペアフリー、女子シングルフリー、アイスダンスフリー。

正直、全ての国がトップ選手を出場させているわけではなく、男子に関してはPatrick Chanも出ないし、ピカイチの素敵なプログラムを持つJeremy Abbottは出ないし、あまりテンション上がらず、日本男子たちがトップを独占するのかと思いきや、ショート・フリー共にイマイチの結果。高橋大輔にいたっては、ボロボロもいいところ。ま、ボロボロなのが、この試合でよかったわけなんだけど。それに引き換え日本女子は皆非常に良い出来で、真央ちゃんはショートでトリプル・アクセル降りたし、鈴木明子ちゃんも非常に良い出来で、日本人女子3人表彰台独占で、なんか予想以上に盛り上がった試合になった。

そんな中、やっぱりハイライトは、アイスダンス!!

こればっかりは、とにかく一番楽しみにしていた。だって、圧倒的トップの2組が出場するわけですからー! 
カナダのTessa Virtue / Scott Moir と アメリカのMeryl Davis / Charlie White のバンクーバー五輪の金メダリスト&銀メダリストの滑りは、バンクーバーの頃からも更に進化しまくっていて、そのレベルの高さは、プログラム・コンポーネンツ9~10点クラス。ちなみに、高橋大輔とか浅田真央ちゃんは8点レベル、鈴木明子ちゃんは7点レベル、村上佳菜子ちゃんは6点レベル…といえば、なんとなくその凄さは分ってもらえるだろうか?!しかも、この2組はずっとトップ同士のライバルだが、ずっと同じコーチ&同じ振付師という不思議なライバル関係。なんとなくカナダのVirtue & Moirの方がロマンチックな雰囲気を出すのが上手で、なんとなくずっとアメリカの組より上のポジションにいた。しかし、今シーズンは、グランプリ・ファイナルのフリーでDavis & Whiteが勝つという結果があり、初めて順位が入れ替わったので、特に注目していた。

こんなにハイ・スキルなのに、こんなに面白いライバル関係なのに… フジテレビもテレ朝も、全くアイスダンスに興味を示さないどころか、存在しないものとしているところが、飽きれるばかりだが、そんなわけで、なかなかテレビで放送されないので、彼らの素晴らしい滑りを生で観ることができること自体が、本当に貴重だったわけだ。

そして、やっぱり2組とも素晴らしかった!! 圧巻!!☆




Davis & Whiteの今年の「ノートルダム・ド・パリ」は情熱的で、演技終わったらWhiteもフラフラで倒れ込むぐらいの気合いの入った演技。ショートで1位だったVirtue & Moir「カルメン」をやはり超える結果となった。Virtue & Moirは、実は演技の途中で女性のTessa Virtueの足が痙攣を起こしたとかで、演技が途中で中断されるというアクシデントもあった。しかし演技が再開されると、やっぱり最後まで完璧に滑りこなして、文句なしの出来だった。2組とも、勿論スタンディング・オベーションを得た。でも、今シーズンは、やっぱりDavis & Whiteの年かもしれない。それぐらい彼らの気合いが伝わってくる、半端無い演技だった。

後でプロトコル(詳細の得点)をチェックしたら、2組とも、コンポーネンツで10点満点を付けていたジャッジが何人もいた。実際計算される平均点でさえ、9.89点とかになっている時点で、どれだけ10点が多いかということが分るだろう。本当にスゴイ。どうやったら、あのスピードで、あれだけ難しいステップやリフトを正確にこなし、しかも全く氷の削る音がしないで滑りながら情熱的に踊れるのか・・・もう神業的としか表現しようがない。そして、本当に心から、今回彼らの演技を生で観れて嬉しかった。

お願いだから、フジテレビも、そろそろ彼らの凄さを理解して欲しい!! そして、再来週に開催される世界選手権は、アイスダンス(少なくともこの2組)は放送して、是非とも日本の多くのフィギュアファンに、この素晴らしい演技を観て欲しいと思う。

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