2015年7月20日月曜日

2015年上半期 ベスト10 洋楽アルバム

今年は、音楽ストリーミングの普及年とも言えそうなぐらい業界の動きが激しい。

昔から音楽ストリーミングは存在したが、やはりBeats MusicAppleと統合して、Apple Music がローンチしたことで、一揆にストリーミングが世に普及しそうだ。
Jay-Z 含むミュージシャンたちの立ち上げた、ハイクオリティに拘る Tidal も数ヶ月前に立ち上がっているし、日本でも LINE MUSICAWA等…ストリーミングサービスの波が来ている。Spotify もまだ日本ローンチできていないが、その内やってくるハズ。

Apple Music、LINE MUSIC等の無料トライアル期間中に、せっかくなので色々アルバムを聴いてみてはいかがでしょうか?!

というわけで、昨年末は2014年のベスト20アルバムを発表したが… まだ2015年上半期なので、私が選ぶベスト10を発表!!

私自身も、シングル単位でヒット曲ばかり聴いている時もあるけど… たまには、アルバムチェックもいいですよー。是非チェックすべき2015年上半期リリースの最新アルバム、紹介します。


#1  Jason Derulo - Everything is 4 


これは、イイ!!☆ 私の太鼓判アルバム。2014年は、男性R&B のアルバムは不作揃いだなぁーって思っていたのですが、今年のジェイソン・デルーロは、当たり!今まで、さほどジェイソン・デルーロ好きじゃなかっただけに、私もびっくり。実は、彼は去年もアルバム 「Talk Dirty」をリリースしていて、これもけして悪く無いんだが、新作「Everything Is 4」は、素晴らしい.。シングルカットされている "Want To Want Me" が私のヘビロテ・ソングでもあるが、それだけでなくアルバム全体として、ほぼ捨て曲無し!アップテンポの、ノリノリ曲満載で、踊れるハッピーアルバムを求める人には、是非ともチェックして欲しい。
今をトキメク Meghan Trainor とのデュエット曲もあったり、個人的に一番新鮮だったのが "Broke" っていう曲で、Stevie Wonder & Keith Urban とのコラボ楽曲で、不思議とR&B・ソウル・カントリーの融合的な不思議なヴァイブを生み出していて、とってもオススメ。
先日、地下鉄の中で隣に座っていたティーンの若者男子が、去年のアルバム「Talk Dirty」をヘッドフォンで聴いていて… 「いやいや、新しいアルバムを聴きなさい!」…と思わずお説教したくなったよ。


#2  Charlie Wilson - Forever Charlie 


このアルバムを第2位に選ぶ時点で、私のパーソナルなオススメだということが分ると思うが… 70~80年代に活躍していたファンクバンド Gap Band のメインヴォーカリストであり、その後ソロで活動している Charlie Wilson の新しいアルバムは、間違いなく私のお気に入りの一枚。もう踊り出さずには居られない、昔懐かしいソウル・ファンクのグルーヴに、大人の安定したヴォーカルが、とにかく心地いい。
今年最大のヒット曲と既に認定されている "Uptown Funk" (Mark Ronson feat. Bruno Mars) も、結局 Gap Band "Oops Upside Your Head" のパクリと認められ、Charlie Wilson にも印税が入るようになったらしい。皆さん、この人の音楽は本物ですよ~。
62才のチャーリーオッサン、まだまだガッツリ現役です!


#3  Meghan Trainor - Title 


昨年、既に同名のEP(ミニアルバム)をリリースしていて、私も2014年のお気に入り第3位にランクインさせていたが、フルアルバムになっても、やはりオススメなのは、変わらない。勿論大ヒット曲の "All About That Bass" も収録、"Dear Future Husband"、更に今年のヒット曲 "Lips Are Movin'" 等、特にハッピーな気持ちになれる曲が多いよね。歌も上手だし、声がカワイイし、若手アーティストでも、アルバムで聴くべきね。
今年4月にも日本に来て、来日公演を実施したけど、キラキラのウクレレ持って、エメラルドグリーンのミニスカート履いて、とってもキュートで、楽しめたよ。


#4  Fifth Harmony - Reflection 


この子たちには、本当に次世代のガールズ・グループとして、私は X FACTOR 時代から
期待していたが、なかなか即デビューというわけにもいかず、ミニアルバムを2年前に出したがイマイチ彼女たちの良さが全く出てないもので、本当に時間をかけて、今回のデビュー・アルバムに漕ぎ着けたわけだ。今年に入って、少しガールズたちも思春期で体型的にポッチャリしてきたのが否めないが、逆にガッツリセクシーパワフル路線で健闘している今回のアルバムは、私は気に入って聴いている。
Ally, Normani, Dinah, Camila, Lauren の5人組、ピュア白人が居なくて、3人がスペイン語を話せるといった、ヒスパニック人口が増加する米国では、かなりイマドキなグループで、歌詞がこれまたイマドキ!私は、シングルカットされた "BO$$"が好きだが、歌詞にキム・カダーシャンがRay J (Brandyの弟で、セックステープの相手)じゃなく、カニエを選ぶとか比喩に例えたり、なんといってもサビにミシェル・オバマや、オプラ・ヴィンフリーの名前を出すというチャレンジ。"Worth It"はシングルとしてもかなり今流行っているみたいだし…イマドキのガールズ・グループとして、更なる成長を期待したい。 
アルバムの曲でいうと、"Like Mariah" では、Mariah Carey の "Always Be My Baby" のメロディーが採用されていたり、"We Know" では、私の世代には Blackstreet "Don't Leave Me" や 2Pac "I Ain't Mad At Cha" 等でお馴染みのサンプル曲 DeBarge "A Dream" がサビでサンプリングされていたり…、ティーンだけではなく、大人も「イイね!」と思えるツボが入っているのがクレバー。

実は、アコースティックのパフォーマンスに強いFifth Harmony、
"BO$$" @Ryan Seacrest のどうぞ↓


#5  Snoop Dogg - BUSH


Snoop Dogg の新作は、The Neptunes 全面プロデュースですよー!! The Neptunes といえば、Pharrell Williams & Chad Hugo のスーパープロデュースユニット。2000年代前半は、彼らの手掛ければ何でもヒットする時代だったな…。2003年のSnoop Dogg の The Neptunes プロデュースのヒット曲 "Beautiful" feat. Pharrell Williams & Charlie Wilson …懐かしいよね…、このあるバムが、まさにアレです!! あれから12年Pharrell もカムバックして旬な人に…、そして上で紹介した、Charlie Wilson 参加の曲も! (ちなみに、チャーリーのアルバム「Forever Charlie」にも、スヌープ参加曲有り。) その他にも、Gwen Stefani だったり、Stevie Wonder や、T.I.も入ってて、あの ♪ Beautiful ~ I just want you to know, you're my favorite girl~♪ が好きな人は、マストでチェックしましょう。

アルバムの宣伝で、この緑の煙を吐くスヌープ、最高!


#6  Home (Original Motion Picture Soundtrack) 


Dream Works のアニメーション映画「Home」のサントラ…好き! 映画は観てないし、たいして話題にもなっていないし、ってか、日本では全く公開の気配すら無い映画だが…。Rihanna主人公の声優をやっていることから Rihanna の歌が数曲収録されていて、その他同じく声優として Jennifer Lopezも出ていて、彼女が歌うテーマソングもある。Charile XCX の曲もある。映画は知らないけど、普通に聴いてていて良いな~と思って、思わず何回も聴いてしまう、かなりの完成度の高いサントラ。そして調べたら…楽曲のプロデュースは、Stargate やら、Darkchild やらのヒットメーカーで、超~納得。

J-Loが、American Idol のパフォーマンスで見せた、
ドレスプロジェクションマッピング素晴らしかった


#7  Ciara - Jackie


出産して、しかも昨年婚約者で娘の父親であったラッパー Future と別れて、一皮剥けて戻ってきた Ciara の新しいアルバム。シアラの最大の魅力は、甘い声、ダンスの上手さ、スタイルの良さ、そしてなんといっても素直な歌詞だ。勿論他人が手掛ける歌も歌うが、メッセージのある意思の強く、飾らない歌を歌う。
そんな彼女の新しいアルバムのタイトル 「Jackie」 も母親の名前で、自身が母親になったことからその気持ちが分るようになって付けたのだとか…。子供の声を入れたり等、やはり母親感が出ている。ここ近年、シアラはヒット曲に恵まれず、数年前に出したアルバムも売れずに終わったが、今年は改めて彼女の勢いを感じる。先行シングルの "I Bet " も彼女の強気な歌詞が素晴らしいし、最近では Roberto Cavalli の広告キャンペーンのメインモデルにもなっていたり、先日はBETのJanet Jackson トリビュートでも踊っていたしね…。アルバムが万人ウケするかは分からないが、私は結構好きで聴いている。シアラと言えば、ミッシー・エリオットとのコラボが定番でもあったが、今回のアルバムでもイイ感じのミッシーとのコラボ曲 "That's How I'm Feelin'" (feat. Pitbull & Missy Elliott) もあるよ。
シアラは、汚い言葉 F*$K 、A$$、Bit** を乱用しながら、エレガントな印象を与えることができる唯一の存在だね!

Ciara "I Bet" …明らかにFutureに対する歌…
セクシーな強さ全開のビデオも要チェック↓
You actin' like you upgrading me, I upgraded you

You and me Fashion Week at Paris, I put you on to that new



#8  Fifty Shades of Grey (Original Motion Picture Soundtrack)


エロい映画、しかしシェイド(影)ばかりだという、噂にはなった映画 「Fifty Shades of Grey」 のサントラ。これまた私は映画は観ていないが…サントラは評価。そもそも今年のヒット曲が2曲も収録されている… Ellie Goulding "Love Me Like You Do" と、The Weeknd "Earn It"だ。それだけでも価値があるアルバムとも言えるが… その他にも、Beyonce Sia 新曲も入っている中、古い過去の名曲Annie Lennox、Bruce Springsteen、The Rolling Stones、Frank Sinatra等  …幅広い。 ビヨンセのソロ・デビュー曲の "Crazy In Love" 新しいエロセクシーなRemix版も入っていて、味わい深いアルバムだ。
ちなみに、Ellie Goulding の "Love Me Like You Do" が今年の好きな曲ベスト5には入ると思うんだが… この歌のプロデュースが、今年グラミー賞をとうとう受賞した、テイラー・スウィフトやケイティー・ペリーの楽曲も手掛けるヒットメーカーMax Martin だ!… やはり彼はジニアス!! 昨年サマソニの Ellie Goulding 良かったけど、今年この曲も聴きたかったわ~。


"Love Me Like You Do"


#9  Madonna - Rebel Heart


マドンナの新作、先日のMet Gala でも、アルバムタイトルの「Rebel Heart」と書いたドレスを身にまとい、自ら宣伝していたアルバム。相変わらずの安定感と言ってもいいかな… マドンナの声と、ダンスミュージック…。正直なところ、凄く今回特別に良いというよりは、いつも通りという感じでもあるが、なんとなく聴きたくなるアルバムだ。今回は、Avicii や、Kanye West が参加している曲もある。 


#10  Mika - No Place in Heaven


ポップでピュアな、中性的魅力全開のMikaの新昨アルバム「No Place in Heaven」。まだ先月リリースされたばかりだけど、実は5月にアルバム出る前に来日公演にして、しかも結構新曲も披露していた。ミーカのライブはとにかくイイ!だから、毎回観に行くし、もう何度観に行ったか分からないが… そしてアルバムがここ近年あまり売れず、毎度プロダクションがローコスト化しているのが如実にわかるのが悲しいが… 今回のアルバムは果たして売れてくれるだろうか?!…前作の「The Origin Of Love」よりは売れて欲しいわ~。でも相変わらずミーカは、ミーカ。良くも悪くも変わらない、貴重な存在!新作も是非。

新曲 "Talk About You"、相変わらずミーカらしいビデオ↓



以上、私の選んだ上半期ベスト10アルバムでした…。

あくまでも、6月までにリリースされたアルバムの中で選んだので、7月既にリリース済みのアルバムは含めていない。(私もまださほど聴けて無いので…)

ただ、あえていうなら、Nina Simone トリビュートアルバムで、Lauryn Hill が歌う "Feeling Good" やその他の様々なアーティストが歌う Nina Simone は、是非チェックを! 小さく紹介しておきます。


2014年のオススメアルバムは、こちらで↓