2013年2月7日木曜日

DIANA VREELAND

DIANA VREELAND という20世紀のファッション界のカリスマ・エディターのドキュメンタリー映画…


「ダイアナ・ヴリーランド  伝説のファッショニスタ」 を先日観てきた。

英語のタイトルは、"DIANA VREELAND   THE EYES HAS TO TRAVEL" 。 

ダイアナ(ディアーナ)は、パリで生まれ、ニューヨークとロンドンで育ったお嬢さん。シャネルを着こなしてニューヨークのSt. Regisで踊っているところ、Harper's BAZAARで働かないかとスカウトされ、そこからHarper's BAZAARの編集者として、その後VOGUEの編集長として、多くの伝説を創り上げてきた女性。Twiggyをブレイクさせ、バーバラ・ストライサンドの鼻を褒めてスターにさせ、ミック・ジャガーの唇を褒めて誌面にいち早く取り上げ、ケネディ大統領夫妻を初めてファッション誌に登場させ、マノロ・ブラニックに靴のデザインを提案し、ビキニをモードにした女性・・・。イケメンと結婚し、大好きだったジャック・ニコルソンと仲良くなり、欲しいものを全て手に入れ、湧き出るアイディアを全て自由にアウトプットしていたディアーナの生き方は、本当にスゴイの一言。

"Style is everything...  Style is a way of life.  Without it, you're nothing." 


…「スタイル」に拘るディアーナの生き方は、とにかく魅力的でチャーミングでカッコイイ。

そして、世の中の人が見たいと思っているものではなく、まだ見たいということに気付いていないものを表現して見せていくという彼女のクリエーティビティとバイタリティは、全ての女性だけでなく、ファッション業界で働く人やクリエーターにとっても大きなインスピレーション的存在だろう。

このドキュメンタリー映画は、同じくファッション業界で働き、ディアーナの孫と結婚したヴリーランド一家のメンバーが製作したものである。色んな昔のフッテージを繋ぎ合わせ、今まだ生きる彼女と親しかった人たちのインタビューを挟み込んで、上手に一つの作品として編集されている。実は、日本での公開は、本日最終日!!時間が許す人は、是非本日シネマライズへGO。(※赤いモノを身に着けて行くと、¥1,000で観れるみたいよ。)


2013年2月6日水曜日

Beyonce Bowl

全米中がテレビにかじりつく一大イベント、更には世界中の広告業界の人が注目するイベント SUPER BOWL XLVII が2月3日の夜(つまり日本時間では昨日)開催されたわけだが… 


広告はともかく、私の一番の感心事項は、Beyonce と Destiny's Child 再結成のハーフタイム・ショーのパフォーマンスだった。アメフトに興味の無い人は、恐らく同じ気持ちだったことでしょう。Kim Kardashian もこんな呟きをしていたぐらいだ。 

ペプシがスポンサーのこのハーフタイム・ショーに、ペプシの契約タレントであるビヨンセ様がステージに立つということもあって、それはまぁ凄く気合が入っていたプロモーションが事前にも繰り広げられていたわけだ。



そんな注目されていた、ビヨンセ様のステージは… ある意味いつも通り… というか、お決まりのレオタード姿で、お決まりの獅子舞もビックリの髪の毛をブンブン振りまわして、その昔Billboard Awardで最初に披露した映像とシンクロして踊って歌う…といったものだった。少し新しいと言えば、真上からのカメラを利用して、映像エフェクトを床にも利用していたことかな。 とはいえ、あまり演出的な驚きはさほどなく、どちらかというと… 改めて子供産んで50キロぐらい太った体重を、あの体型まで戻したビヨ様は凄いな~とか、子供産んで更にディーバのオーラが増して凄いな~…という感動を見ている者に抱かせる、“頂点極めた女”感に満ち溢れたステージだった。 

デスチャ復活ステージが、本当は目玉だったハズなのだが、デスチャメドレーというよりは、"Bootylicious"と"Independent Women"ちょろっとだけ。他に名曲一杯あるのに…。最後はビヨ様の "Single Ladies" を Kelly と Michelle に踊って歌わせていて… オイオイ* しかも、KellyとMichelleのマイクの音量がビヨ様に比べて小さすぎて、全然歌声が聴こえない…。


しかも、Oh oh oh~♪ の通常の左手を裏表に振る振付をケリーとミシェルにさせている間、ビヨ様一人はにかむ表情で両手をグッパして振り… 「だってぇ~私はもう左手に指輪はめてもらったしぃ~!!★」 と思わず言い出しそうな万弁の笑みだったのが、さすがというか…。

そして、最後の左手薬指を指す決めのポーズは、ビヨ様一人で、「ドヤッ!!★ 私Jay-Zと結婚して幸せよ!」って感じ。 …いや~、今年一番のドヤ顔を見せていただきました~* 
 

しかも当日、ワールド・ツアーも発表されたわけだが、そのツアータイトル名も「THE MRS. CARTER SHOW」!!★ (※Carter=Jay-Zの苗字) この徹底ぶり。

私、ビヨンセ大好きだよ。美人だし、笑顔可愛いし、歌も上手だし、踊れるし、いつも一生懸命だし。まるでバービー人形のように欠点を見せないアイドル的なところも含めて、素晴らしいアーティストだと思うんだけど… でも、デスチャも好きだったわけで…。今回、前から分かってはいたが改めて、デスチャがビヨ様を引き立てるためのグループにしか見えなくて、なんか悲しかった。ケリーとミシェルにも、もう少し華を持たせたかったなぁー。こればっかりは、残念だわ~。

そんなビヨ様のパフォーマンスの後、スタジアムが突然電力が落ちて暗転してしまったらしく… ビヨ様が電気使い過ぎて(ホット過ぎて)ヒューズ飛ばしたのか?!とまで言われ… 良くも悪くも、ビヨ様のディーバ全開のパフォーマンスだったことは間違いない。

ビヨ様、アッパレ☆

2013年2月3日日曜日

ted 

現在日本で、アホほど流行っている映画「テッド」(ted)について、語っておこう。



まず、この映画がここまで日本で流行るとは、想定外もいいところだ。そもそも日本で、アメリカのブラック・ジョーク的なコメディー映画がウケることはまず無い。そして、この映画はアニメFamily Guyのスタッフが手掛けた映画ってことだけど、そもそも日本でFamily Guyも全く知られていないわけで…この映画が日本で大ヒットするなんて、誰が予測したことか!!★ そんなわけで、公開劇場数も全く見当違いで、結局どこも満席状態になったのだ。 

では、何故この映画が日本で流行ったのか…?!

日本人は、テディベア好きっていうことに尽きると思う。

最近、ディスニーランドでも、ダッフィーとかいうクマがやたら人気を集めているという。そもそも、ディスニーのキャラクターでも無いクマだが、今一番人気のキャラクターで、ディズニーランドにはダッフィーのぬいぐるみをぶら下げた客だらけだという。

有吉がTedの吹き替えをしている…というのも話題になった要因かもしれない。ただ、私は先週字幕版を観たけど、勿論満席だったわけで、有吉が吹き替えをしているのは話題作りにはなったかもしれないが、有吉の吹き替え版をけして観たいわけではない…という事実がある。つまり、結局は、日本人は想定以上にクマ好きだったという結論に至る。 

日本で映画が流行るということは… つまり、10代~20代にもウケているということなのだが… 本当にこの映画が面白いと思ったのか、気になるところである。

何故なら、この映画は間違いなく… 35才前後の人向けの映画だからだ!!★ 
(※まさに私はビンゴ世代)

そもそも、Mark Wahlberg がダメ男ジョンを演じていること自体が、ジョークなわけで… つまり、Marky Mark を知っている世代じゃないと、何故にこんなシワクチャ40代の人が無理矢理35才の役とか演じてるんだ?!…と思ってしまうのでは無いだろうか?!* 

懐かしいよねー Marky Mark!! 
New Kids On The Block のDonnieの弟として出てきて、とにかくCalvin Kleinのパンツの広告が有名すぎて、未だによくネタになっているよね。


私と同世代の方々よ… 懐かしもうぜ~☆ Marky Mark and the Funky Bunch!! 
Come on  come on!! Feel it feel it!!~♪ 笑




この映画には、本当に1980年代~1990年前半ぐらいのネタが盛り沢山入っていて、ぶっちゃけ今の20代には、なかなか理解できなかったシーンが多かったのではないかと思う。

例えば… テッドが、怪しい男にストーカーされていて、スーパーの裏で待ち伏せされていた時、その後彼女のタミー・リンが店から出てきて一緒に出掛ける時、タミー・リンが
"Who was that guy?" (あの人誰?)
と質問して、それに対するテッドの答えが 
"Oh, that was uh...Sinead O'Connor. She don't look so good no more." (あぁ、あれは… シネイド・オコナーだよ。彼女、もう昔のような美人じゃなくなっちゃったから。)
とか言ってて、私には相当ツボで爆笑したわけだが、周りの観客は全然笑っていなかったような・・・。でもそれこそ、Sinead O'Connorは、Marky Mark時代に、めちゃくちゃ世界中で大ヒットしていた歌手だったからね。

勿論、最近のネタも、Katy Perryとか幾つか入っていたけど、明らかに全体のトーン&マナー含め、かなりオールド・スクールな感じだったからね。

ところで、Norah Jonesが本人役として出演していて、めちゃくちゃキュートでびっくりしたのだが、あそこまで下ネタな台詞を言う役をよく引き受けたなぁ…と驚きもあった。 

あと、ドラマ「90210」のSilver役でお馴染みのJessica Stroupも、ロリーの同僚として出演していたが、台詞もほぼ無い相当なチョイ役でビックリした。既にあそこまで知名度がある女優なのに…。しかし、チョイ役でも、やはり美人過ぎて見惚れちゃったよ。

相対的にいうと… この映画は、よくある下品コメディで、台詞回しは面白いので、普通に楽しくエンターテイメントとしては楽しめるよ。ま、それ以上でもそれ以下でも無い…って感じかな。

GOTYE: 天才的なアーティスト

先日(1月31日)に、GOTYE のライブを観てきた。場所は、赤坂BLITZ



GOTYE … と言えば、2012年に世界で最も流行った3曲の内の一つ "Somebody That I Used To Know" の男。オーストラリアのアーティストが、世界的に大ブレイクという現象を作った男である。



日本には、昨年の夏、Summer Sonic 2012で来日しており、私はGOTYEのライブを観て、いたく感動した。それこそ、私の中では2番目に評価したステージだった。
(※私の中でベストステージは、皮肉にも、"Somebody That I Used To Know"をYouTubeでカバーして話題になった、WALK OFF THE EARTH のステージだった。) 
日本語も流暢に操るGOTYEは、当時から単独公演で1月に戻ってくると宣言し、サマソニの時から私は1月公演は絶対に行く!!…と誓ったそのライブに行ってきた。 

GOTYE … 何がそんなに凄いのかというと… 
とにかく、アーティストとしての才能むき出しで、彼のライブを観て聴いているだけで、とっても刺激を受けるからだ。「アート体験」という表現が正しいかもしれない。彼の歌は勿論非常に上手で、それはそれで素晴らしいわけだが、何よりパーカッション、ドラムを自由自在に操り、一つ一つの音が絶妙にクリエーティブで、そして大きなスクリーンに映し出される映像と音楽が一体となって、アートの世界を繰り広げるのだ。またこの映像たちのクリエーティブなこと!! GOTYE、天才すぎて、カッコ良すぎるゾ!!…という感じなのだ。 




GOTYEの魅力は、その天才的なアーティスト性なので、正直歌のメロディー重視ではない。だからこそ、彼のアルバムを聴いて満足することは無いかもしれない。ただ、間違いなく言えるのは、Gotyeのライブは素晴らしいということ。ライブなら今後も是非観たいと思うアーティストだ。