2014年7月13日日曜日

コクーン歌舞伎 「三人吉三」

しばらくブログ更新できていなかったが、本当は書きたいネタは、てんこ盛り…。 で、その中でもまず最初に何を書こうかな… と思って… 

コクーン歌舞伎 「三人吉三」 …の話から書こうかと。

もう先月末で公演は終わってしまっているけどね…。
私が観に行ったのは、6月14日(土)夜の部だった。 



今回は、コクーン歌舞伎第十四弾… 前回のコクーン歌舞伎「天日坊」から歌舞伎役者ではない出演者がどんどん増え、ある意味コンテンポラリー度がどんどん増している気がするが、中村勘三郎さんが亡くなって、初のコクーン歌舞伎となる。

コクーン歌舞伎と言えば、演出・美術が串田和美なわけだが、串田さん曰はく、今回の公演から「第二期コクーン歌舞伎」だ。

その理由は中村勘三郎氏が居ないからとも言えるが… とにかく若返りキャストだからだ。前回の「天日坊」も相当若めのキャストだったが、今回は本当に若い!!★

ポスターのデザインも、今までは常に赤縁のイラストだったのに、今回からシルバーで写真ベースに変更になった。しかもこの写真、歌舞伎シーンでは無く、渋谷の街で夜撮影したオフショット!串田さんの「第二期コクーン歌舞伎」として、新しく見せたいという意思がこんなところにも見受けられる。


しかも、この人気のある「三人吉三」は、既にコクーン歌舞伎でも3回目に実施することになる。メインの3人の盗人役、和尚吉三に中村勘九郎、お嬢吉三に中村七之助、お坊吉三に尾上松也が演じた。勿論、勘九郎&七之助の兄弟は、3回ともに出演しているが、いずれもメインの3人では無かった。前回の公演(2007年)では、十三郎&おとせという実は兄妹で恋に落ちるという2人を、リアルに兄弟が演じたのよね。

でも、実際この悪さをする盗人たちの設定は若者だし、そういう意味では実は年相応なのかもしれない。そして、そんな若手の3人が演じる「三人吉三」だからこその魅力があった。

勿論… どうしても勘九郎氏を観ていると、お父さんである勘三郎氏を思い出す。そして、パパが和尚吉三を演じる姿を思わず想像してしまう… 想像した勘三郎氏の姿と比較すると、何か重みみたいなオーラ的なものはやっぱりまだまだ足りない気はするんだけど、でも若々しい演技がそれはそれで観ていて清々しかった。

そして、やっぱり何がともあれ、串田さんの演出!! 
相変わらず、まるで動く美術を鑑賞している感じで、最後の大詰の雪の演出の迫力と美しさは、圧巻☆ ほんと、楽しませていただきました。


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