2014年5月16日金曜日

ELLE、そしてNYCの思い出

最近、ニューヨークにいた頃、そしてELLEにいた頃を懐かしんでいる。
震災前のことだから、既に3年も以上も前の話だ。ああ… 3年がもう経ってしまったのか…。すっかり日本での生活に引き戻されている。

ニューヨークには半年間しか居なかったが、その間にとにかく欲張るように3つの企業でインターンをしていたのだが、最後にいたのがELLE。2011年の2月~3月の間、人気ファッション誌であり、世界的にも多大な影響力を持つELLEのマーケティングに席を置かせてもらっていた。

当時米国版ELLEは25周年でありながら、オフィスの移転、更に大手出版社ハーストがアシェット・フィリパッキを買収することになったタイミングで、色んなことがバタバタしていた。オフィスは元からミッドタウンにあったが、移転後、私が通っていたオフィスもミッドタウンだが、有名なTIME & LIFE Buildingに入っていたんだよね。今は、ハーストになって、またオフィスが移ってるんでしょうけど…。

そう、何故その頃の思い出に浸り始めたかというと、映画「LIFE!」(The Secret Life of Walter Mitty) を観たからだ。現在劇場公開中のベン・スティラーの映画だ。


楽しい映画だったよ。LIFEという雑誌がデジタル化するにあたって、フィルムを管理していた冴えない妄想の激しい男が、無我夢中で旅に出て逞しい男に成長するという、とっても男目線なご都合主義な映画。でも、女性が観ても楽しめるコメディだから、オススメ。

で、LIFEは、まさにこのTIME & LIFE Buildingだから… ああこのビルの41階に毎日通っていたなぁーとか思ったり。Time Inc.のビルだけど、食堂(カフェテリア)は共有施設だったから、Time Cafeでサラダバー食べたなぁーとか。しかも、ニューヨーカーって、サラダばっかり食べてるんだけど、ここのサラダバーの品目数がとにかく豊富で素晴らしかったんだよね。




更に、もう一つ懐かしい日々を思い出すきっかけは、つい先日、ELLEのCreative DirectorであったJoe Zeeが、ELLEを辞めて、Yahoo!に転職するというニュースだ。



衝撃的だよね・・・
彼は、編集長では無いけど、ELLEのアイコンで、大物セレブだったから。そもそも、私がELLEでインターンしたいと強く思ったそもそものきっかけも、このお方の影響力だと思う。ELLEがリアリティTV番組に出るようになってから、色んな人が色んな番組に出ていたけれども、彼のインパクトは強かったと思う。「STYLISTA」や、MTV「The City」といった、私がハマッて観ていたテレビ番組にも出ていたしね。そして、ソーシャル・メディアにも積極的で情報を発信していた人で、まさに今の時代にすごくELLEの顔として出て行っていた人だと思う。ELLE以外でも、レッドカーペットのファッションチェックレポーターとか、人気ドラマの「Ugly Betty」とか「Gossip Girl」にもチョイ役で登場したりもしていたしね。ELLEの表紙も手掛けていたから、今後テイストがちょっと変わったりするのかなぁ…とか、そんなことも思ったり・・・。

というわけで、先々週末とか、なんか懐かしくなって、当時の写真とか見たりして、…
「The City」Season 2を一揆に観たりしたんだよね。ちなみに、今日本のファッション誌でもよく見かける Olivia Palermoが出ていた番組ね。


やっぱり、面白いよね…「The City」!!☆ 
「Laguna Beach」、「The Hills」とか、この一連のシリーズ、嫌いな人は嫌いみたいだけど、私は大好き。

現在日本では、沢尻エリカ主演の「First Class」という出版社を舞台にした、女子マウンティングの世界を描いたドラマが凄く話題になっていて、この「The City」ともちょっと似てるんだけど・・・ やっぱりMTVのシリーズはやらせとはいえ、役名も出演者も、本名でリアルだからいいんだよねー。「First Class」はリアルっぽいけど、あくまでもフィクションだし、どちらかというと少女マンガっぽい。

そして、番組を観て、やっぱり何もかもが懐かしかった!!

オフィスは移転前だから私が知っているところじゃないし、メインキャストの女の子の内のELLEの社員だったErinという子も、私が入る直前に転職して居なかったんだけど、密かに知ってる人が番組に映っていたり・・・

ファッション・ウィークで、Whitneyたちが、Charlotte Ronsonのショーに行くというエピソードがあったけど、実は番組のちょうど一年後のFALL 2011のファッション・ウィークで、ラッキーなことに、私友人に誘われてCharlotte Ronsonのショー観に行ったんだよねー。

 2011 FALL New York Fashion Week - Charlotte Ronson

あと、この2011 FALLのファッション・ウィークにて、私バックステージも覗きたかったので、いくつかのショーのワードローブ(モデルの着替え)のボランティアスタッフをやらせてもらったりもしたんだが・・・ 「The City」の前の「The Hills」の頃から番組に出ている People's Revolution(Kelly CutroneのファッションPR会社)の手掛けているJeremy Scottのショーで、カッコイイ女性Kelly Cutroneと写真撮ってもらったなー。「黒着てる子には、私優しいの。」…と、ケリーはとってもフレンドリーだったわ~。(※ワードローブスタッフの鉄則は、全身黒を着ることなの。)



あと、番組には、イギリス人のLouise RoeというファッションレポーターがOlivia PalermoのELLE.COMのライバルレポーター役として登場してたんだけど… 実は、ELLEインターン中に、一度だけタイアップの撮影に連れて行ってもらった時に、この子とモデルを撮るというまさにELLE.COMの企画に立ち会ったのよね。それで、オーーッ!!この子「The City」に出演していたのかーっ。…と今更ながら驚いた。


この上のシーン、Louise Roe が、Karolina Kurkovaにインタビューしているけど、この撮影シーンのカットは25周年号の掲載カットで、私その号の本誌は勿論持ってるし、その他にもKe$haの撮影シーンが番組内であったけど、あれはWOMEN IN MUSIC号の掲載で、その号も私家にある…ということで、その本誌を改めて、パラパラ読んでちょっと感動した。
(※ちなみに余談だけど、ELLEには、WOMEN IN HOLLYWOOD、WOMEN IN TELEVISION、WOMEN IN MUSICと年間3回のアワードとそれを発表する号があって、一番大きくて盛大なアワードがWOMEN IN HOLLYWOODなのよ。)

その他にも、ErinがDavid Burkeという有名シェフのFISH TAILっていうレストランで食事するシーンがあったけど、あそこ私も行ったー!!…とかね。

改めて… あの頃の私は、ハングリーで、色んなことを経験しよう必至で、当時は色々面白くないこと、ツマラナイと思っていたことも一杯あったけど…
実際これほどまでにミーハーで、「The City」連動経験をしていたんだな…と、改めて認識。ほんと、全て貴重すぎる体験よね。

今の私は、この頃の体験と全く連動無しの仕事をしている。でも、私、やっぱり本質的には、少しはファッションだったり、トレンドを追いかける仕事をきっとしたいんだと思う。今の仕事に不満があるわけでは無いんだけど、自分らしく働くってどういうことなのか… と考えを巡らせ迷走中なので、なんかこの時の気持ちを思い出せて良かった。 たまには、「LIFE!」のベン・スティラーみたいに広い世界に飛び出さないとだね。

0 件のコメント:

コメントを投稿