2014年4月27日日曜日

ソチ五輪 フィギュアスケート BEST 20モーメント

ずっと、このブログを更新できておらず… またもや、一度間が空くと、また最後に更新してから、2ヶ月どころか3ケ月近く経ってしまっていることに気付く…。 oh boy

しかも、実は今更ながらソチ五輪の話というのも、遅すぎだろ?!…って感じだが、実は以下、私がソチ五輪閉幕直後に書き始めて、途中でアップせずに止まってしまっていた投稿があり…(実は私の場合、たまにこういうことがあるのだが…) なんだか凄くもったいない気がしたので、とってもとっても今更なんだが、フィニッシュさせて、アップしようと思った。

…というわけで、7割ぐらいは、すごーく前に、オリンピック直後に書いたものであります。(笑)

Here we go...

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先週末、ソチ五輪が閉幕した。
2週間、なんだかあっという間だったなぁ…。とにかくほぼ毎日朝4時までテレビ観ている寝不足生活だったが、それはそれであまり辛くなかった。それぐらい、やっぱりオリンピックっていうイベントは特別だ。

閉会式も、ライブで観たんだけど、やっぱりロシアのパフォーマンスは、素晴らしいなぁーって思ったよ。そして何より文化要素、バレエや音楽、やっぱり素晴らしいものが多くて、後半で4年後の平昌の演出にバトンタッチした時のひたすらアリラン祭りと比較すると、その差は歴然だった。(平昌、後4年あるさっ、4年後の素晴らしい演出を期待しているよ!)
最後に3匹の巨大マスコットキャラが登場して、熊が聖火を消して涙を流す演出ぐらいから、黄色いお花畑の子供たちの演出のくだりが、とにかくファンタジー溢れる感じと美しさの融合で、マジで感動したわ。素晴らしいエンディングだったと思う。





日本選手も、頑張ったよね。ジャンプ葛西選手の41歳で個人銀メダル&団体銅メダルとか、スノーボードのティーン2人に、とにかくかっこよくて逞しいパラレル竹内智香選手とか、ノルディック複合渡部暁斗選手とか… そして何がともあれ、フィギュアスケートの羽生選手、そして真央ちゃんの感動的なフリーは、日本国民だけでなく、世界中のフィギュアファンが感動したよね。

というわけで、大のフィギュアスケート好きな私なので、私が選ぶソチ五輪 フィギュアスケート BEST 20モーメントを、お届けしまーす。

#1 真央ちゃんの有終の美

小さい頃から世界のトップで活躍していた天才少女、浅田真央選手。しかし団体戦のショート・プログラムで失敗しただけでなく、個人戦のショート・プログラムは、誰もがビックリのジャンプ全ミス!一見飛べたように見えたジャンプも回転不足で、16位に。実力があることを世界中が知っているだけに、そのショックはとてつもなかった。しかし、フリーでは思いっきり、真央ちゃん自身が納得する演技ができた。… そりゃぁ、トリプル・トリプルや、アクセル・トゥループは回転不足だし、ルッツは勿論wrong edgeなんだけど、そんなことはどーでもいい!彼女が拘り続けたトリプル・アクセルを始め、ジャンプを全て成功させたのだ。本当に立派だった。そしてそんな演技の最後にうれし泣きをした真央ちゃんに心打たれた…。やっぱりBEST OF BEST MOMENTでしょ。


#2 金メダリスト:羽生結弦

本当に、おめでたい!正直、先シーズンから、どんどん頭角を現し、本人の自信が漲ってきているのが分った。特に、グランプリ・ファイナルでの優勝は、彼に更に自信を与えたに違いない。ショートで初の100点越え、そしてフリーは完璧ではなかったし、4回転サルコウも入らなかったけど、それでも必至に後半挽回した。その昔、フリーではいつも後半体力不足でバテバテだったのが、今やもう懐かしい話。オーサーコーチの最高のシナリオ通り、素晴らしい演技を披露して、金メダリストとなった羽生くんは、真央ちゃんに続く、国民のアイドルだね。




#3 皇帝プルシェンコの最後の奇跡

Evgeny Plyushchenko という男は、誰もが認めるフィギュアスケート界の大スター。若い頃から天才すぎて、ずっと世界のトップにいた。ソルトレーク五輪では、自国の最大のライバルだったヤグディンに負けて、惜しくも銀… トリノ五輪で晴れて金メダルを取った。その後は、ほぼ怪我やら色んなものに悩まされたのか、基本的には試合に出てなかった。しかし、前回のバンクーバー五輪、えっ?!プルシェンコ出るの?!…と驚き、しかし才能が止まらないプルシェンコは銀メダルを取った。本人的には不満の銀メダルだったが…。そして、ソチ五輪。流石に31歳、しかも選手生活を離れて8年で、ソチに出てくるとは思わなかったが、ロシア開催にも関わらず、男子シングルだけロシアの有力選手が居ないので、急にプルシェンコが再びどころか三度トレーニングを始めた。ロシア選手権では2位になり、代表の座を奪われたが、1位の選手が欧州選手権の出来が悪く、急にプルシェンコに五輪代表の座が回ってきたのだ。そして、団体戦… ショートで完璧な滑りを披露し、何しろ彼のオーラはハンパ無い!ダテにプルシェンコじゃないなっ!と思った瞬間だった。フリーも1位の出来で、団体戦ロシアの圧勝に大貢献した。ロシアの英雄、ロシアの皇帝と呼ばれるプルシェンコ、個人戦は腰を痛めて、ショート練習滑走が終わった後棄権となった。彼は今までのキャリアの中で手術を何度も繰り返していて、身体はボロボロなんだと思う。それでも、今回ソチで、開催国ロシアのために、一年前まで手術していたのに、ここまで滑れるまでのトレーニングを積んで、根性と圧倒的な存在感を見せつけたプルシェンコは、まさに奇跡だと思った。




#4 髙橋大輔、笑顔でビートルズ

今シーズンで引退を決めていた髙橋。バンクーバーで銅メダルを獲得し、今回は金メダルを目指していたと思う。しかし、その後不運なことに、年末に足を怪我してしまい、4回転が全く飛べない状況に…。全日本選手権の結果も5位だった。そんな中、ショートはよくまとめてきた。金メダル・銀メダルは、狙えない感じだったが、銅メダルは十分に狙える位置でフリーに望んだ。後半のトリプルアクセルのコンビネーションが失敗したのが、痛かった。結果、総合6位。しかし、フリーの演技は、ジャンプが不調でも、一生懸命心を籠めて滑っていたのが、良く観ている方に伝わった。本当にお疲れ様と言いたい。



#5 アイスダンスのメダル争い

誰もがアメリカのMeryl Davis / Charlie White (バンクーバー銀)が金の大本命だとは、事前の段階から分っていた。とはいえ、同じコーチの元でトレーニングしているカナダのTessa Virtue / Scott Moir (バンクーバー金)も、かなりいい戦いをしてくるだろうとは想定していた。そして、案の定素晴らしいショートダンス、フリーダンスを披露し、歴代最高得点を叩き出した。フリーは、その後地元ロシアの2番手なのに、このソチに来て花が開いたElena Ikinykh / Nikita Katsalapovの白鳥の湖が、とても地元ウケして、会場は絶好調に盛り上がっていた。しかし、そんな中、本命のアメリカのカップルは、冷静に、期待を全く裏切らない演技をして、カナダの点数を越えた。それどころでは無い… 5コンポーネンツの内、2つが10点満点(つまり全ジャッジが10点を付けたということ)、あと1つも9.93点… つまりほぼ全員が10点を付けた。こんな点数って出るんだ!!…って感じだ。トップ2組とも小さい子供の頃から一緒にアイスダンスをやってきて、アイスダンスのレベルを、技術的にも芸術的にも、ここまで引き上げてくれたことに、ただただ拍手を贈りたい。






#6 ペアのベテランたちの根性

ペアは、ドイツのAliona Savchenko / Robin Szolkowyがずっと世界のトップにいて、何度世界チャンピオンなったのか分からないぐらい… でも、オリンピックでは力が発揮れきず、バンクーバーでは銅メダルに終わった。しかし、昨シーズンから、ロシアからTatiana Volosozhar / Maxim Trankovというライバルが誕生し、このロシアの2人はバンクーバーまではそれぞれ別の人とペアを組んでいて世界トップ10には入る選手だったが、この2人がペアを組んでから急成長し、とうとうドイツは昨シーズンから負けるようになった。結果、本命ロシアが金メダル、そしてドイツはやっぱりオリンピックとは縁がなく銅メダルだった。でも、最後フリーで挽回しようと、プログラムの最後の最後で、スローイング・トリプルアクセルにチャレンジした。その諦めないガッツに感動した。ずっと世界のトップで戦い続けるのは大変だ。Robin Szolkowyはもう34歳だ。そして4位に終わった中国のQing Pang / Jian Tong(バンクーバー銀)は2人とも34歳!エキシビションを観て、改めて感動。本当にタフなスポーツをこの年齢まで世界のトップで戦い続けた選手たちを称えたい。





#7 カロリーナ・コストナーの銅メダル

安藤美姫と並んで、ジュニアの頃から天才少女と言われ、ヨーロッパの期待を背負っていたいたCarolina Kostner。イタリア人だけに、トリノ五輪の星とかまで言われていたが、なかなか結果が出ず、ジャンプが跳べない時期もあったりだった。しかし、ここ近年コンスタントに結果が残せるようになって、世界選手権でも優勝し、トリノから8年経ったソチ五輪でショート、フリー共に良い演技ができて銅メダルが取れたこと、本当に良かった。おめでとう。



#8 15歳の少女:リプニツカヤ

地元ロシアの期待を背負い、15歳にしてロシア女子選手の中で、一番今シーズン頭角を現したのがこのYulia Lipnitskayaだ。最初に戦った団体戦では、大貢献し、天才少女の勢いを見せつけ、更に世界中のメディアが注目し、恐らくメディアにも相当追いかけまわされたことだろう。個人戦では思った通りの出来では無かく、5位に終わったが、とはいえ彼女の強くキュートなキャラクターと得意のキャンドルスピンは、多くのファンを獲得したし、彼女の存在感は大きかった。今後の成長が楽しみだ。


#9 テッサ&スコットのアートな美しすぎるエキシビションナンバー

とにかくこのカナダの銀メダリストTessa Virtue / Scott Moirのエキシビションは感動した。元々ロマンチックで美しい世界観を表現するのがピカイチな2人だけれども、この氷上で寝転がるナンバーと、ソチ五輪のロゴマークが合体して、美しすぎるアートが繰り広げられた。エキシビションは競技じゃないけど、私の中では深く心に刻まれた演技だった。




#10 ダークホースソトニコワの金メダル

地元開催で、会場の盛り上がりを完全に見方に付けた結果の金メダルだった。リプニツカヤが注目されている中で、マイペースに実力を200%発揮し、金メダルを勝ち取ったAdelina Sotnikova、本当に若い喜びの笑顔は、清々しかった。正直、地元開催でなかったらここまで点数は伸びなかっただろう。そして、彼女もここまでの演技は出来なかったと思う。ソチ五輪だからこその爆発力だった。


#11 金妍児の強さと根性

才能のある金妍児は、本当に韓国のために戦ってきた。特にバンクーバー以降は、完全に本人の意思ではなく、国から言われているからやっているという感じだった。そんな中、平昌五輪招致のために大活躍し、今回ソチに3人韓国代表枠を勝ち取るために昨年世界選手権に出たりと、とにかく韓国の操り人形状態で、Yuna Kimには同情する。でも、そんな中、ソチ五輪で流石!と言わせるぐらいの演技をショート、フリー共に披露し、ちゃんとお勤めをきちっと果たすという彼女の根性と強さは、本当に賞賛に値する。ちょっとフリーは最後バテていた感じだけど、ショートは本当に素晴らしかった。お疲れ様でした…。



#12 町田樹、立派な5位

ショートはダメだったけど、フリーではきちっと“逆バレンタイン”の4位、総合5位になったこと、本当に凄い頑張りだったと思う。エキシビションで、懐かしいエアギターのナンバーまで披露できたんだもんね!正直、世界選手権にも一度も出場したことが無かった彼が、厳しい五輪代表争いを勝ち抜き、ここまで成長し、成果を残したこと、立派だわ。


#13 ジェレミー・アボットの集大成

ダンスのセンスがあり、独特の世界観を表現することが上手なアメリカのJeremy Abbott、多くのファンがいることは確かだが、しかしジャンプの失敗がよく目立ち、過去あまり良い成績は残せていない。そんな中、プルシェンコの衝撃のショートの棄権のまもなく後に登場したジェレミー、4回転トゥ・ループで、こけて壁に激突… しばらく立ち上がれず、もしやこのままジェレミーまで棄権してしまうという悲劇かと思ったら… その後なんとか立ち上がり演技を続行してショート15位。しかし、フリーでは素晴らしい演技をした。バンクーバーもダメで、ソチは良い演技をして欲しかったから、フリーの彼の素晴らしい演技を観れて、本当に嬉しかった。今シーズンで引退だしね。



#14 アメリカのティーン・ガールズ

アメリカの代表として出場したGracie Gold 18歳と、Polina Edmunds16歳、まだまだ若い2人だけど、本当に次の世代を背負う選手として、本当に清々しいほどヤングでフレッシュなパフォーマンスで想像以上に良い結果を残してくれた。グレイシーは4位、ポリーナは9位、勢いあるし、とにかくキュートな2人だよね。カワイイわ~。



#15 ジュベールの4回転

フランスのBrian Joubert、その昔から4回転が上手なのと、独特のオーラで、世界チャンピオンだった時期もあった。ただ、新採点システムがどんどん発展していく中、一番苦労したのがジュベールとも言える。それでもオリンピックで、4回転をショート、フリーでは2回きちっと決めて、自分の強みをアピールできていたところが良かった。


#16 フェルナンデスのエキシビション

スペインのJavier Fernandez、羽生くん同様オーサーコーチの元で勢いがあった。試合での演技も良かったのだけど、でもエキシビションがちょっと笑えた。やっぱりエキシビションで、エンターテイメントを提供できる選手は、いつの時代も必要だ。フェルナンデスは、今その地位を築いていて、今回のエキシビションの水を被ったり等、身体を張った、振り切れた演技は、純粋に観ていて楽しめた。


#17 髙橋成美/木原龍一ペアの成長

正直、まだペアを組んで1年で、どこまで出来るんだろう?!… 全日本で観た時は、まだまだとも思っていたけど、団体戦で予想以上に頑張り驚いた。個人戦は、棄権選手がいたから繰り上げ出場ができて、フリーに残れる実力はまだなかったけど、ショート18位はかなりいい結果。とにかく必死でソチに向けて練習してきたと思うが、今後もそのペースを落とさず、良いペアに成長していってほしい。


#18 エキシビションに4人の日本選手出場

本来なら5位までの選手しか出場が出来ないので、羽生結弦と町田樹しか出られないところだったが、特別出場として、浅田真央、髙橋大輔が出れたことが、日本人にとってもも嬉しかった。でも全世界が観たいと思う、特別な2人だからね。




#19 エキシビションフィナーレ

流石オリンピック!! 最後のフィナーレの演出がとっても良かった。特に最後がハートになるところ…。いつもエキシビションのオープニングとかフィナーレって、とりあえず選手が出てきて、適当な感じで簡単な振付を踊る…という、結構どうでもいいものだったけど、このソチのエキシビションの演出は印象に残った。


#20 鈴木明子&村上佳菜子の演技

やっぱり日本人としては、この2人の演技も心に残った。大舞台での彼女たちの演技は、完璧からはほど遠いものだったけど、でも2人の気持ちは伝わった。


そして、鈴木明子選手のTwitterで投稿された写真も、話題になったよね。皆、すごくリラックスしたとても良い表情。皆、お疲れさまでした・・・。感動をありがとう!!☆


#番外編 ジェイソン・ブラウンのTwitterレポート

男子シングルのカワイイキャラ、アメリカ代表のJason Brown。Princeの音楽(&衣装)でのショートの出来が完璧で、ショート6位に入ったため、最終グループでの滑走となったので、注目した人も多いことだろう。4回転が入ってないので、フリーではそこまで上にくい込めなかったものの、そのキャラは存在感を残し、その後他の競技も19才らしく、Twitterレポートしていたのが面白かった。





…ということで、以上がソチのBEST 20モーメントだったと思う。
なんか、Patrick Chanを上げなかったのが、辛いところではあるが、あまりにも偉大な存在だけに、彼の銀メダルは、羽生くんに塗りつぶされてしまった…といったところかな。でも、勿論パトリック・チャンの存在があったからこそ、盛り上がったんだよ。それは間違い無い!!

しかし、今更ながらこうやって振り返ると、ソチの感動が蘇ってくるね。個人的に、まとめておいて良かった!

世界選手権も終わり、引退する選手が多い中、来シーズンから誰が世界のフィギュアスケートを引っ張っていくのか、4年後活躍する人は誰なのか、また注目していきたいね。

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