今日は、上野で美術館巡り…
どちらも明日で終わってしまうというベルリン国立美術館展とマウリッツハイス美術館展をハシゴして、目玉のヨハネス・フェルメールの2つの真珠を身に着けた少女の絵を拝んできた。
ベルリン国立美術館展では、「真珠の首飾りの少女」が今回初来日したということで話題。
そして、マウリッツハイス美術館展では、有名すぎる「真珠の耳飾りの少女」。
日本人の、これぞとばかしに美術展を観ようとするその執着心には、いつも感心する。いずれの展覧会も既に6月から開催しているのにも関わらず、大行列。行った時は夕方だったが、ベルリンが30分待ち、マウリッツハイスはその後夜だったにも関わらず50分待ち。しかも、「真珠の首飾りの少女」を観るにはまた別途30分待ちの列だった。ベルリンの方は列が無いオペレーションで満員電車の押し合い状態だから、それと比べたら列に並んで確実に観れるマウリッツハイスの方がストレスは少なかった。私の母親がフェルメールの大ファンであるが、基本的に日本人のフェルメール好きは本当に半端無いと思う。やはりちゃんとこれらの絵をじっくり間近で観るには、海外に行くしかない。
フェルメールの絵は、確かに間違いなく魅力的だ。
やはり色彩と陰影のバランス、そしてどこか観ている人を和ませるような空気感…他の画家の作品には無い魅力がある。どちらの作品も、個人的にも非常に好きな作品だけど、特に「真珠の首飾りの少女」は、写真やなんかで観る以上に、生で観る色味が素晴らしかった。黄色のコートとオレンジピンクのリボン、そしてグリーンのトーン、そして真珠…全てが素敵だった。
真珠って、白いのにオーロラのように色んな輝きを放ち、気品があって華やか。しかもピュアで、天然の美しさがある。そんな真珠を少女が身に着けているというところがポイントで、ピュアな少女とピュアな気品を放つ真珠というコンビネーションを、フェルメールはきっと気に入っていたに違いない。私はちゃんとした天然の真珠のアクセサリーを持っていない。天然のアコヤ真珠のネックレスとピアス… 欲しいなぁ~とずいぶん前から思っていたが、フェルメールのこの2つの作品を観て、改めて真珠の魅力を意識した。
ところで、今回このマウリッツハイス美術館展のCMで、何故か武井咲が「真珠の耳飾りの少女」に扮しているわけだが… こればっかりは、…無いわ~* と思わざるを得なかった。ちなみに会場には、彼女が着た衣装も展示してあった。「真珠の耳飾りの少女」のコスプレは、スカーレット・ヨハンソンが映画の中で少女の役を演じたぐらいで留めておいていただきたかった…。
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